君と世界を変えて行く/幻想と現実の狭間で生きる・24

幻想と現実

ある日の夜、と言っても深夜。

コンビニへ買物をするために家を出た。

買物へ行く途中、高校生くらいの男女数名が

楽しそうに笑いながら私とすれ違った。

何か変だ。

制服を着て、しかもこんな夜中に。

私は後ろを振り向こうと思ったが、構わず買物を急いだ。

恐らく、あの高校生たちは私とすれ違った後、

瞬時に消え去っていったに違いない。

あの登山で出会った人たちのように。

何故だろう。

この人たちは、私に何かを伝えたいのだろうか。

それとも、その存在を知って欲しいということなのだろうか。

つづく。