君と世界を変えて行く/幻想と現実の狭間で生きる・36

人間も動物の一種

先日、ある動物実験の動画を見たが、とても衝撃的な内容だった。

アメリカの動物学者が、30年間に25回も行った実験結果を紹介したもので、

ネズミ(二組の番(ツガイ)=鳥獣の雌雄)を使い、広い空間を四つに区切り、餌も無制限に与えた。

四つに区切られた部屋は、自由に行き来できるようになっている。

時間が経過するにつれて、ネズミはどんどん増え続け、ある一定の数に達するとそこからネズミの数は減っていき、最後は一匹もいなくなった。

ネズミの数が増大から減少していく過程で何が起こったのか。

まず雄同士の権力争いが始まり、勝ったネズミは一つの部屋を占有し、そこでは子育てが熱心に行われ、負けたネズミと他大多数のネズミは

寄り添うように、一つの部屋に集まり暮らすようになった。

大多数のネズミの部屋では、母親の育児放棄が始まり、同性同士の交尾も見られ、若いネズミは周りのことにはまったく関心を示さず、自分の毛繕いしかしない。

それに、食料は豊富にあるにも関わらず、共喰いも見られるようになったということだった。

人間社会に置き換えると格差社会が出来上がっていたということが分かる。

少子高齢化も始まり、最後にネズミの数は0になった。

実験結果はどれも同じ内容の結果だったという。

この動画を見た多くの人々は、人類社会の反映として、警鐘すべきものと捉えていたようだ。

私はこの動画が、すべて本当なのかどうか判断がつかない。

ただ直感的に、過去の歴史に起こった幾つもの文明の終焉を見た思いがする。

(私の直感は当てにならないが)

"歴史は繰り返す"という。

改めて、"人間とは何か"という問いを考えさせられる動画だった。

つづく