君と世界を変えて行く/幻想と現実の狭間で生きる・5

〈4のつづき〉

友人が、北海道へツーリングに行った時の

出来事には続きがあった。

一夜をテントで過ごし、

昼頃、近くを探索すると友人に言って、

一人で散歩に出た。

途中、休んでいると、5才か6才ぐらいの

少女がいつの間にかそばに居て、

ここは綺麗でしょうと言って、

友人が辺りを見回し、そうだねーと、

言って振り向いたら、少女は居なくなっていたそうだ。

大人の膝下ぐらいの草原で、隠れる場所は

どこにも見当たらない。

友人は、その話の最後にこう言葉を付け加えた。

 

足はあったよと。→幽霊ではないと言いたかったのだろう。

                つづく。