君と世界を変えて行く/幻想と現実の狭間で生きる・3

それは、ある地方都市に住んでいた時のことだった。

私は仕事の帰りに買い物をして、いつものように、林の中にある公園を通り過ぎて帰宅する。

ただ、その日の景色はいつもと変わりがないのに、何かが違うことを感じていた。

でもそんなことを気にもせずに、帰宅を急いだ。

自宅のドアを開けて、ドアを閉めた瞬間に、

訳もなく涙が溢れ出た。

どうにも涙が止まらない。

ただ、ただ涙が流れ出た。

すると、死ぬ瞬間(殺される寸前・恐らく銃撃)だったという思いが、脳裏に浮かんだ。

多少、人から恨まれることはあったかもしれないけれど、殺されるほど恨まれることを自分は

したのだろうか?

いずれにしても、ある存在の意志によって、

救われたと思う以外には考えられない。

これも推測の域を出ることはないが・・・。

殺される筈の自分 →未来

生きている自分  →現在

殺された筈の自分 →過去

現在(生きている自分)を見ると過去と未来が変化していることが分かる。

ただ、この場合も自分自身の意志とは関係なく、現在という一瞬の出来事に変更(死→生)されたと考えた方が自然に思えるのだ。

私を救ってくれたのが、神=大いなる存在なのか、それとも宇宙に存在するものなのか分からない。

ただ、過去(過去の自分がどうであれ※自分は善人ではありません)も未来も変えられることを、体験を通して教えてくれたんじゃないかと思っている。       

つづく。