宇宙人2
私はバイクに乗り始めてから、登山もするようになった。
県内にある、低山と呼ばれる1000m以下の山を
幾つか登った。
登山途中での出来事だった。
初心者なので、ゆっくりと歩いて登り始めた。
ベテランとも思える数名の方々が、挨拶越しに先を急いで登って行った。
山の中腹辺りでも、数名の方に挨拶越しに追い抜かれたのだが、私はそんなことも気にせずに、ひたすら頂上を目指した。
登り坂は約10〜15m間隔に折り返しては登って行く。
何か変だ。
折り返し数メートル手前で、また挨拶越しに追い抜かれた。
たが、私を追い越した方が、折り返したところから出てこないのだ。
消えた!?あり得ない。
私は自分自身の目を疑った。
でも、山の頂上へ着くまでに、そんな事が2度、3度とあったのだ。
つづく。