君と世界を変えて行く/幻想と現実の狭間で生きる・11

宇宙人2

私はバイクに乗り始めてから、登山もするようになった。

県内にある、低山と呼ばれる1000m以下の山を

幾つか登った。

登山途中での出来事だった。

初心者なので、ゆっくりと歩いて登り始めた。

ベテランとも思える数名の方々が、挨拶越しに先を急いで登って行った。

山の中腹辺りでも、数名の方に挨拶越しに追い抜かれたのだが、私はそんなことも気にせずに、ひたすら頂上を目指した。

登り坂は約10〜15m間隔に折り返しては登って行く。

何か変だ。

折り返し数メートル手前で、また挨拶越しに追い抜かれた。

たが、私を追い越した方が、折り返したところから出てこないのだ。

消えた!?あり得ない。

私は自分自身の目を疑った。

でも、山の頂上へ着くまでに、そんな事が2度、3度とあったのだ。

 

つづく。