君と世界を変えて行く/幻想と現実の狭間で生きる・14

真実を見通す目

 

ある時、私はプロビデンス(=万物を見通す目)の存在が本当であることを知った。

何故、私がその存在を知らなければならなかったのか知る由もない。

現実世界で何が起きているのか、その目で見極めて生きなさい、ということだったのかも知れない。

この現実世界で何が起きているのか。

一体どうなってしまったのだろう。

それを知った上で、迷いがないと言えば嘘になる。

通常の人間ならば、誰もが頭がおかしくなるか、気が狂いそうになるだろう。

でも、現実にはそうなっていない。

何故だろうか。

何かに制御されている。

自然界に存在しない何か。

以前、住んでいた所での出来事だった。

私は夜中に目が覚め、その後、眠れないので夜明け前に散歩に出掛けた。

散歩途中で何気に空を見上げたら、

満天の星空だった・・・のだが。

よく見ると星ではなく、宇宙船だった。

私は自分の目を疑った。

何度も目を擦って見たが変わらなかった。

私は帰宅を急いだ。

 

つづく。